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経営者インタビュー

WEBインテグレーションというもので、WEBをビジネスにどう取り入れるかのコンセプト立案・マーケティング設計から、サイトの設計・デザイン・開発とその運営保守まで行っています。最近では弊社の技術力を活かせるiPhoneアプリ・MIXIアプリといった部分までカバーしています。

当社の事業の軸は、「地域」「人」「技術」をもち、地元であったり国であったり、あるいは世界であったりします。いずれにしても、事業の成功を通じて地域活性を視野に入れています。世界には「日本」を認知してもらい、日本には「千葉県」を知ってもらう。そんな目標のもと、地理的なバリアのないWeb上のフィールドで、サービスを発信していくのが私たち「かっぺ」のミッションです。

会社は現在、3つの事業領域で構成しています。Webデザイン・システム開発・iPhoneアプリ開発などを担うクリエイト事業部、企業のインターネットビジネスをサポートするeビジネスサポート事業部、そしてiPhoneアプリなどを通じてクリエイターのコンテンツをビジネス化するプロダクション事業部です。当社は設立当初より世界展開を視野にいれて、愛する日本・地域の文化やコンテンツを世界に発信するビジネスを展開していました。2002年の日韓FIFAワールドカップでは、千葉をキャンプにしていたアイルランドチームに選手名を漢字にしたTシャツを無料でプレゼントしました。また、2008年にはフランスの会社と提携し、日本文化の国際交流を促進するSNS「オタクール」を開始しました。現在では英語・仏語ユーザーが4桁台に乗り、今後、iPhoneアプリ提供など充実させていく予定でいます。こうした海外向けの情報発信型アプリケーションは、今後もどんどん投入していくつもりです。

 

氏名

佐藤輝幸 Teruyuki Sato

最近のマイブーム

散歩とお風呂。休日はお風呂で1時間くらい新規事業など考えています。

子どもの頃の夢

スタジオジブリ作品「天空の城ラピュタ」に感動し、自分もいつかこのような作品を世にだしてみたいと思うようになりました。

尊敬する人

手塚治虫、岡本太郎。作品もさることながら、名言・生き方を尊敬しています。

習慣にしていること

体調管理と時間管理には気を配り、常に一流のプロフェッショナルであるようにしています。

 
経営者インタビュー

現在、当社は第二創業期(ミドルステージ)を迎えており、組織化を進めている最中です。最初期の頃とは苦労の内容がだんだん変わってきましたね。私が入社した当初、マンションの一室で会社をやっていた頃は、「如何にプロフェッショナルであるか」というのが全体的なテーマでした。それでも最初期は未熟なことも多く、お客様に迷惑をかえることも多々ありました。それでも学生ベンチャーだからと長い目で見てくれることもありましたが、業務を受注し、多くの人と関わり、会社としての社会的責任が強まるに連れて、ミスが許されない状況も日ごとに増していきました。そのお客様の支援に甘えず、還元していくために、2005年の代表交代とあわせて第二ステージとして組織化・社会的責任のある企業化をはじめました。

このように初期の苦労が「脱・素人」なら、今の苦労は「成長の継続」と言えるかも知れません。将来的には、当社を任天堂さんのように100年企業に育てていきたいと思っています。そんな会社の経営者であるためには、どこにでもいる普通の人間の自分は、人の2倍、3倍の努力が必要だと思っています。WEB業界において私たちベンチャー企業の価値は、柔軟さだったり動きの速さだったりします。それを継続するには、休日休暇も文字通り返上で、常に情報収集・学習に努めています。一見大変そうに見えるかも知れませんが、幸いにも生まれつき頑丈なのと、仕事が趣味のようなものなので、なんとか執り行うことができています。

経営者インタビュー

社長というポジションは、自分の言動やコミュニケーションの取り方がスタッフによくも悪くも影響をつよく与えるので、社長に就任してからは、特に自分を省みるようになりました。

その中で重視しているのが、常に自分が人間としてお手本にされても恥ずかしくないような人間であることです。「自分自身が社会的に真っ当な言動をしているか」という観点を忘れず、社員教育に励んでいます。模範的であることにまだまだ未熟だなと思うこともあり、若いスタッフを抱える以上、そこはおろそかにできません。

いずれ育ったスタッフが、自身も後輩を育てたり守ったりしながら誰かの指標となっていけるような社員教育に加え、自律型の人材に成長してもらうのも当社の指針のひとつです。30代でWeb業界のプロフェッショナルであるためには、自分の専門技術だけではなく、上流工程から下流工程、インフラなど多方面にわたる知識と実務経験をもった人間がよいと考えています。設立当時のメンバーは自然と経験していますが、これから入社する人材は組織化された中で活動していくことになるので、仕事の全体を知るオールラウンダーとして経験を積める20代として会社の教育体制をつくっている最中です。

経営者インタビュー

今年で10周年を迎えた当社は、次の10年に向けて新しいミッションを掲げています。これまでは、「地域貢献と世界発信」をミッションの軸においていました。2000年会社設立当初は、地域活性とITの融合という考えがまだまだ受け入れてもらえませんでした。しかし、気づけば、今や「街づくり」「地域貢献」「ソーシャルベンチャー」などの言葉が当たり前のようになりました。なので、今は、第一次ミッションを卒業し、その先を目指しています。千葉を拠点に、日本のものづくり精神で、世界を変える活動をしたいと考えています。

そのミッションを共有するフレーズが、『ものづくりベンチャーから、ものがたりベンチャーへ』となります。WEBサイト制作の業務は、商品と生活者(エンドユーザ)という出会いの物語からはじまり、2つ目に、その商品を世界にだす想いをもったお客様の物語のキャストとして関わっています。そして、3つ目に、かっぺという会社とそこで働く社員の物語があります。たとえ10億円企業売り上げても、それが社員やお客様が必ずしも幸福につながるとは言えません。自分の人生の主役として生きているかどうかが幸福感の指標だと考えています。幸福であるためには、自分の仕事や仕事を通じて、社会に自分が貢献しているという自負や誇りを持てるような仕事環境が必要であり、実績を個々人のストーリーとして蓄積してもらうことが望ましいと考えています。

同時に、それを千葉の土地で実現することもミッションの一つです。千葉は資源に恵まれている一方、ブランドの不在を問題として抱えており、東京に甘えている部分が少なからず見受けられます。当社は100年後の千葉ブランドを築き上げるべく、地域を興すことを主眼に活動しています。私たちがそんな千葉の地域活性のモデル企業となって、日本中に広がることが、私たちのビジョンです。

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今日の日本の学生には、指標がありません。私たちの親世代や、その少し下の世代は、高度経済成長の中で青春時代を過ごしました。一方で、私たちは縮小経済が進む日本の中で、壮大なグローバリゼーションとめまぐるしい情報化という現象をも、同時に体験しています。前例のない状況なんです。それに惑わされず、親世代の経験や価値観を鵜呑みにしないで、自分の心と頭で判断し、選び取って生きてほしいと思います。

近年、パイロットになりたいという子どもが減ってきたそうですが、その要因は「パイロットの大変さをネットで読み、目指すのをやめた」という子が多いためらしいです。高度情報化に夢をみた私にとって、それが夢を奪うことになること本当にさみしいことです。だれかの言っている情報に左右されて、夢を見失うのは悲しいこと。10代、20代は我武者羅になって、自分の体で、つらい経験や大変な仕事を敢えて選びとって、チャレンジしてほしいです。

大変な世相ですが、それでも夢を見続け、小さな努力を積み重ねれば、いつか叶う機会に巡り会える可能性が高いとは思いませんか。私は映画や音楽やマンガに関わる仕事をしたい、クリエイティブなことに携わりたいと子どもの頃に強く思い、現在こうしてWebの世界が開かれたことで、思い描いたすべてのジャンルに横断的に関われるようになりました。子どもの頃の夢を大人になっても純粋に思い続け、人の何倍も努力すれば道はきっと開かれると信じています。

それから、私は出身校の千葉大について、「自分たち卒業生のベンチャー企業に門戸を開いてくれない」と思う時期があるのですが、ある時ふと「自分たちの方こそ、母校になんの恩返しもしていないのではないか」と発想を転換するに至り、それを機にすべての行動指針が一変しました。その後、大学・後輩・卒業生に提供しようと大学内町おこしライブイベントや大学内に卒業生を集めた会合を開いたりしました。結果として、卒業生のコミュニティから業務受注につながったり講義をもてるようになったりと、目に見える変化が起こり、感謝をおぼえると同時に「純粋な想いと行動」の力の強さと、「自分という枠にとらわれる不自由さ」の限界を実感しました。

もし、就活に行き詰まったら、自分を振り返ってみてください。色々な情報や不安の中で、みえなくなっているだけで、自分の心の一番純粋な部分に答えがあると思います。

10~12歳(小学校中高学年)

『スター・ウォーズ』を観て感動し、SFファンになる。また、手塚治虫作品をよく読む。

18歳(高校3年生)

国立千葉大学法経学部経済学科に合格し、群馬から千葉へ。

22歳(大学4年生)

大学構内の人材募集掲示板で、【株式会社かっぺ】に出会う。アルバイトとして入社。結果として、社長就任への第一歩を踏み出す

24歳(社会人2年生)

人生初のプロデュースサイト「DOMENITY.JP」リリース。

26歳(社会人4年生)

千葉ロッテマリーンズ優秀パレード公式サイトディレクション。代表取締役に就任。

28歳(社長2年生)

『コープスブライド』『カンフー・パンダ』などのコンセプトイメージを手がけるグランジェルスタジオのクリエーター来日時に会合をもつ。世界トップクラスの人の仕事や考えに直に触れることができ、今後の活動に影響を与える。

30歳~

本業のみならず、千葉大学非常勤講師・千葉大学経済人倶楽部「絆」副会長・78会会員など自分の技術・経験をいかして幅広く活動中。