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経営者インタビュー

当社は、歯科医院への歯科材料販売を行っています。主に海外のメーカーから直輸入をし、歯科医院へ直販しているのですが、当社は流通だけでなく自社ブランドの製品開発にも積極的に取り組んでおり、PDRマークの入ったオリジナル製品が主力商品の半数以上を占めています。

直輸入・直販売の大きなメリットとして、顧客のニーズを直接聞き、さらにそれを直接メーカーに伝えられるという点があります。エンドユーザーである歯科医の声を反映した製品開発に、メーカーと協力して取り組むことも少なくありません。歯科治療の現場には独特のニーズがありますので、小さな工夫を製品の随所に凝らしています。

身近な例では、歯科医師のための「耳の痛くならないマスク」や「指にフィットするグローブ」、また患者さんのための「持ちやすい紙コップ」など。どこにでもある商品にちょっとした工夫を加えることで、「PDRでしか買えないオリジナル商品」に生まれ変わります。これらはいずれも、当社の商品企画と海外メーカーのコラボレーションにより生まれました。

当社と取引のある主要メーカーは、スイスやドイツといった、工業製品の品質に定評がある国をはじめ、マレーシア・台湾・中国・インドネシア・タイ・韓国・パキスタンと多彩です。すべての製品に最高の品質を追求した結果、いまの取引先に落ち着いています。

 

氏名

仲谷公司 Koji Nakaya

出身地

岐阜県郡上市高鷲町(たかすちょう)で生まれる。当時は市町村合併前で「高鷲村」だったため、「村の出身」と人に言えるのがなんとなく誇らしい気持ちでいました。

私の好きな言葉

己の欲せざる所は人に施すなかれ。自分がされて嫌なことは、絶対に人にしません。仕事でももちろん同じです。

習慣にしていること

柔軟体操で、普段使わない筋肉をストレッチするのを日課にしています。週2回は徒歩通勤しており、片道3kmの道のりを歩いています。

学生のときの私

自由に振舞っていました。自分では、周りからのウケが良い方だと思っていたのですが、思い込みが激しいと言われたことも・・・。歯科技工士学校時代は、実家が喫茶店だからといって、勝手に休み時間にティータイムを強行したり。喜ばれていると思っていましたが、実際はよくわかりません(笑)。

 
経営者インタビュー

最初に起業した25歳の時には、商売のことも世間のこともわかっておらず、文字通りゼロからのスタートでした。「売掛金」「締め日」といった用語も知らなかったんです。独立前に勤めていた会社で輸入業務は経験していたつもりでしたが、日本と海外の常識のギャップに苦労しました。「いついつまでに製品を送ってくれ」「わかった」という会話をしても、期日までに製品が届かないことが多々ありました。日本ならありえないようなトラブルが、海外とのやりとりでは頻繁に起こります。それさえも初期はわかっていませんでした。慣れてからは認識がずれていそうな部分は厳しくツメるようになりましたし、今となっては笑い話なのですが。

起業した頃は「海外とビジネスすること」がカッコいい、と思っていました。しかし実際に海外と取引をするようになってみると、確かに「俺ってカッコいい」という満足も一時は覚えましたが、一番うれしかったのは「海外とビジネスができるようになったこと」ではなくて、活躍してくれるスタッフができたことです。優秀な人材が適材適所、能力を発揮してくれていることが最高に嬉しいですし、なによりの収穫だと感じます。

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将来的に、どんな職場へ行っても不自由しないような実力をここで身につけてほしいですね。独立するのであれ、他社に転職するのであれ、本物の実力があってこそ通用するものです。それだけに社員には、能力を伸ばしてほしいという意図から厳しいことも言います。ただ、人には向き不向きがかならずありますから、苦手なことを強要するようなことはしませんし、可能性の広がる働きを各人にしてもらえるよう心がけています。

当社は現在、社員19名、パートスタッフ約60名で構成されており、女性が多数を占めています。仕事の割り振りに立場は関係なく、「パートだから」「女性だから」これ以上はしなくていいという制限はしていません。職位や性別を理由にチャンスを奪うのは失礼だと思うからです。もちろん、相手が断るのは自由という前提です。だからそれぞれがそれぞれの得意な分野で楽しく勝負できるんです。海外出張にも自発的に行く人、時間きっちりに働いて、ONとOFFを確実に両立させる人など、パートスタッフもさまざまです。

雇用する側としては、人という資源を最大限に活用するために、時間内であれば誰にも精一杯働いてもらえるような環境を作ることがとても大切です。そのために重要なのが、どの人にどんな得手不得手があるのか把握すること。コミュニケーションを良くするための工夫として、毎日、全員参加の1分間スピーチを実施しています。そこでは自由な話をしてもらい、「この人は最近、こんなことを考えてるんだ」「この人はこういう趣味があったんだ」など、知るために活用しています。スタッフ同士でも、スピーチの話題で盛り上がって、交流が盛んになっていますね。スタッフには、得意なことや楽しいことをめいっぱい真剣にやる、そして自分も、引いては会社も成長する、という好循環の中で仕事をしてほしいと思います。

経営者インタビュー

今日、全国の歯科技工所は1万9000件、歯科診療所は6万8000件以上です。当社の顧客はこのうちの3万件です。新しいこと、面白いことを続けていくための利益確保はもちろんします。考えることはとにかく、お客様のニーズにこたえたい、飽きられないようにしたい、ということ。私自身、歯科技工士としての経験からも、商品の研究や開発には興味があります。スタッフが、他社に負けるという危機意識からよりも、自分の興味から商品の追究をしていってくれると嬉しいですね。

やりがいをもって取り組めば、収益はついてきます。社員に充実した今を生きてもらえるなら、利益は必ずついてくる。地に足の着いた方法でのアプローチを継続していきたいですね。

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会社選び・職業選択の際には、少し昔の自分を振り返ってみることをおすすめします。寝食も忘れて遊びに没頭した経験。なにかに夢中になって時間が飛ぶように過ぎた経験。そんな思い出を、世の中の多くの人は子ども時代の特権であるかのように語りますが、私はそうではないと考えます。

大人になってからでも、なにかに打ち込むということは十分可能です。入社直後は難しくとも、そういう人が成果を出しています。打ち込めるだけの興味があることを仕事にすれば、いずれそのジャンルで重要な仕事を任されるでしょうし、そうなれば仕事が楽しくなり、毎日が充実します。夢中で好きなことができればおのずと成果が出て、報酬までもらえる。そんな好循環にもちこめる就職ができれば最高ですよね。

最近、応募者に「過去に夢中になったことはなにか」と尋ねても、明確な回答を得るのが年々難しくなっているように感じます。勉強に集中するのも大事ですが、それだけだと将来的に、労働の苦労と好きな仕事に取り組む楽しさが、うまく噛み合わなくなると思います。

私自身は、中学・高校は外で遊び回り、専門学校時代は歯科技工での鋳造研究に夢中になって取り組んだ思い出があります。それは今の仕事につながっていますし、仕事の時間が、この好奇心のおかげで楽しくなっていると感じます。好きなことと仕事がうまく整合できるような就職活動の成功を祈ります。

~14歳

岐阜県郡上市高鷲町(当時は郡上郡高鷲村)にて生まれ育つ。日が暮れるまで外で遊びまわる、子どもらしい子どもだった。

15歳

高校進学にともない、家を出て寮生活を始める。

18歳

歯科技工士を目指して専門学校へ進学し、本質を見据えることができる恩師と出会う。「医者は無条件に偉い」「有名な人はすごい」と漠然と考えていた自分の、ものの見方を覆され、価値観の多様性や、自分の価値観でものごとを判断することの大切さを知る。

25歳

研究開発で食べて行こうと決意し、材料屋「太陽研開」として独立。アイデア商品の発掘にいそしみ、海外ビジネスへの夢を膨らませる。

27歳

株式会社ピーディーアールを設立。

29歳

お見合い結婚をする。一緒に一生懸命仕事を手伝ってくれる妻との出会い。子どもを授かるも、なかなか家に帰れず寝顔しか見られないほど忙しく過ごす。

35歳

独立10年目にして初の新卒採用実施。同時期に中途採用も行い、戦力が大幅アップ。この頃から、売上が確実に伸び始める。

51歳

年商が28億円を突破する。